平成の名水ガイド

大杉の清水

地域の生活に密接に関連した名水

青葉山の山間に開けた京都府舞鶴市杉山地区にある神社の祠付近から湧く清らかな水は、季節を問わず11℃の水温を維持している良質な名水です。

杉山地区では、本湧水を生活用水や灌漑用水などに幅広く利用しており、湧き水抜きには生活が成り立たないといってもよいほどこの地域の生活に密接な関係のある名水です。

京都府舞鶴市は若狭湾国定公園内に位置し、水源の周辺ではわさびが栽培されるほどの清らかな水が豊富で、自然環境にも恵まれており、棚田の広がるのどかな里山の景観はまさに日本の原風景とも言えましょう。

湧水は地区の全戸に導水し、生活用水として利用され、一部は地区の水田への灌漑用水としても利用されています。

また、地区の集会所前には湧水の水汲み場もあり、地区の社交場としての機能だけでなく、遠方からも良質な名水を求めてポリタンクに水を詰めていく人の姿も見られます。

NPO法人が主体的に保全活動を実施

水源の大杉神社には、樹齢800年を超える大杉があり、「その昔、大蛇が降りてきてこの清水を飲むと不思議な力が発揮され、3本の杉を巻締め1本の大杉にした」という伝説にあやかり、夏には納涼祭を兼ねて、湧水に感謝する大杉祭が開催されます。

かつては地区住民だけのものとした意識が強く、湧水周辺の環境整備と保全活動がなされてきましたが、平成17年から地区住民と杉山地区を愛する舞鶴市民とで構成するNPO法人名水の里杉山が誕生し、同法人が主体的に保全活動を行っています。

遊水地の草刈りや貯水槽などの清掃、用水路・わさび田の整備と清掃のほか、名水を生み出す自然環境のPRとして、グリーンツーリズム杉山や杉山市民農園収穫祭りなどの交流イベントが開催されています。

また、名水にこだわった地酒造りも好評です。

江戸時代の地方紙、丹波府史では「その水をなめると清く、かつ甘く銀水のごとし」と紹介されており、郷土史「朝来村氏」では、「大杉水が稀有の良質水であることは、その水が日本一のわさびをはじめ、酒造好適米や寿司米著名な杉山米を産出することで証明されている」と記されています。

大杉の清水へはJR小浜線、東舞鶴駅下車、杉山登尾バスで「杉山」下車、徒歩10分です。

バスは予約制で、乗車日が決まりましたら090-039-9171で予約が必要です。

2014年12月27日|

カテゴリー:近畿

赤目四十八滝

山岳修行の地でもあった場所に清らかな水の流れ

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赤目四十八滝は古くから人々の信仰の地でもあり、山岳修行者の修行場でもありました。

役の行者(えんのぎょうじゃ)が滝で修行中に不動明王が赤目の牛に乗って現れ、その霊示によって滝の近くに延寿院を開基したという行者伝説があり、赤目四十八滝最初の滝は「行者滝」といい、役行者の行跡地の一つとされています。

その他、不動滝、大日滝など仏教信仰にかかわる名前の滝があります。

渓谷内では多くの湧き水が見られますが、中でも滝の入り口には伊賀流忍者百地三太夫が修行の時、身を清め心を鎮めたといわれており、「じゃんじゃの水」という湧き水も出ています。

国の特別天然記念物であるオオサンショウウオが生息する日本での東限域に近く、ベニシュスランやダイモジソウといった山野草、シダ、コケ類の宝庫でもあり、渓谷内には遊歩道も整備され、気軽に自然や水と親しむことができるようになっています。

四季を通じて地元小中学校の自然観察の場としても利用されています。

NPO法人による保全活動により良好な環境を維持

赤目四十八滝の保全活動は、NPO法人の赤目四十八滝渓谷保存会が、周辺環境の保全活動と整備など管理一般を請け負っており、危険箇所の点検整備や環境パトロール、森林の保水力保持と活性化を図るため、渓谷内の保全だけでなく、広葉樹の植栽なども実施しています。

また、入山者に対しては、ゴミの持ち帰り運動や、自然体験ツアー、森林浴コンサート、赤目四十八滝環境保全学習会などを企画開催しており、市民共有の財産としての啓発活動にも積極的です。

滝の水は、現在でも周辺住民の簡易水道の水源としても利用されています。

三重県名張市はその昔、冤罪事件でその名が知られるところとなった経緯があり、地元市民も自分が名張市の出身であることに誇りをもてない時期があったようです。

現在ではこの赤目四十八滝が平成の名水百選に選定されたこともあり、全国的にも美しい水と自然あふれる環境に触れられる町として少しづつ町のイメージアップが進んでいるようです。

アクセスは近鉄赤目口駅で下車、バスで約10分の赤目四十八滝前で下車、すぐです。

車の場合は名阪国道の上野インターチェンジで国道368号に入り、45分です。

2014年11月23日|

カテゴリー:近畿

滋賀県長浜市 堂来清水

年間を通じて豊富な湧水量を誇る

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滋賀県長浜市の堂来清水は、県下第二位の高峰、金糞岳がそびえ、山頂付近には県花であり天然記念物であるシャクナゲや珍しい高山植物が自生し、眼下に広がる雄大なパノラマと共に、年間を通じて多く訪れる登山客を楽しませています。

堂来清水の水源は、約7km奥地にある「奥の池(夜叉ヶ池)」と伝えられており、元亀3年(1572年)、「奥の池(夜叉ヶ池)」付近一帯では干ばつで農民が餓死寸前に追い込まれました。

その時に、野瀬の天吉寺山の草庵の一つである月の坊という寺の住職の槻之坊が、農民と共に奥の池に住む白竜という龍神に雨乞いをしました。

そのころから麓の堂来に湧き水が出るようになったという言い伝えがあります。

堂来清水は、一年を通じて豊かな湧水量を保っており、給水用設備はないが、誰でも気軽に水辺に近づいて直接水に触れることもできます。

薬用水として多くの人に引用されており、神秘的な薬効が伝えられているほか、特に冬場の水を「寒の水」と呼び、米を研ぐ水として使用されるなど、その使われ方は幅広く多岐にわたります。地元では湖北地方に残る五穀豊穣を願うお祭り、「オコナイ(神事)」において使用するもち米を洗う神聖な水として、地域の伝統行事に使用されていることから、堂来地蔵尊とともに厚い信仰の対象としてもあがめられている。

そのため、今も地域住民による保全活動が行われています。

地元自治会が中心となり保全活動を推進

保全活動は、白龍神社を守る組織として高山町時事会長の経験者で構成される「白龍奉賛会」が保全管理の中心的役割を担っています。

また、地元の高山町自治会も維持管理を支援しています。

「白龍奉賛会」では、春と秋の大祭などの伝統行事を通じて、後世にこの堂来清水の美しさを伝承し、広く紹介していく取り組みを続けていくこととしています。

これからの課題としては周辺道路の整備により、地元幼稚園、小学校での社会科見学やふれあい活動に生かせるようにさらに保全と整備活動を整える予定であり、市教育委員会の支援の下、新しい取り組みも始まっています。

アクセスはJR北陸本線、長浜駅下車、近江高山行バスで「高山バス停」下車、徒歩20分です。

車の場合は北陸自動車道長浜インターで下り、県道37号線、国道365号線から草野川橋詰交差点を右折し、草野川沿いの市道を上流に向かって約10分ほどです。

2014年10月26日|

カテゴリー:近畿

島根県安来市鷹入の滝

行政と地域住民との協働により観光資源に

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鷹入の滝は、鳥取県との県境に位置し、標高706mの鷹入山中腹に位置する鷹入の滝は、落差10mの本滝と第二、第三の滝が勢いよくしぶきをあげ、落下しています。

鷹入の滝の周辺河川には、サンショウウオが生息する豊かな自然環境が残され、この滝を源流とする小竹川の伏流水は小竹簡易水道の原水として利用されています。

この小竹簡易水道は、島根県安来市の貴重な水源となっており、地元民の生活に欠かせないものとなっています。

昭和56年、1981年に未開発の秘境であった鷹入の滝を安来市が開発し、地域活性化につなげようとして、地元の有志で、「鷹入の滝を守る会」を結成し、当初21世帯の地域住民が中心となり、滝の周辺や遊歩道、川の清掃活動、案内板の設置などを行ってきました。

そして、昭和59年、1984年からは上小竹連合自治会が管理を行い、昭和61年には、島根の名水100選に選定されました。

平成元年1988年から旧伯太町、島根県などの助成事業や地元の寄付金で道路、駐車場、トイレ、東屋等を整備、駐車場の周辺には桜の木を植えるなど環境整備もなされました。

平成元年からは、毎年8月13日には滝まつりを開催しており、祭りに併せて滝周辺の草刈りや遊歩道の保全活動、案内板の確認などの活動を行っています。

祭りでは世界記録にも挑戦した流しそうめんやニジマスのつかみ取り大会などが行われ、地域住民のみならず、県内外から多くの観光客が集まり、毎年大盛況となっています。

地域の子どもたちの教育の場としても活用

こうした地元の保全活動が認められ、平成5年、1993年には島根県の「みんなで作る身近な自然観察路」に選定され、遊歩道の整備が行われ、滝周辺は自然観察の場としてより多くの人に利用されるようになり、環境保全活動への関心が高まりました。

また、地元の小学校の児童の協力で、鳥の巣箱を製作し、滝周辺の遊歩道の木々に巣箱を設置するなど地域の子供たちの自然環境の保全活動への意識を高める環境教育も積極的に取り組まれています。

この鷹入の滝には400年以上も昔にこの地の鉄山師坂根次がこの滝で昼寝をしていると、夢に日野の群の黒坂の滝の女神が現れて、この滝に移り住みたいとお告げがありました。

このため、村人総出で女神をお迎えして、この滝にお宮を造り、奉ったとの伝説が残されています。

鷹入の滝へのアクセスは、JR山陰本線、安来駅下車でイエローバスにて約60本、上小竹で下車後、徒歩にて約20分となります。 クルマでのアクセスは上小竹の駐車場から徒歩となります。

2014年10月21日|

カテゴリー:中・四国

西沢渓谷

秩父多摩国立公園内に位置する美しい渓谷

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西沢渓谷は山梨県の母なる川ともいえる笛吹川の源流にある広瀬ダムよりさらに奥に位置し、埼玉県、東京都、山梨県、長野県にまたがる秩父多摩国立公園の一部をなしています。

名峰、国師ヶ岳や奥千丈岳を源に発する水が長い年月をかけて山肌を流れ、「七つ釜五段の滝」をはじめとする大小さまざまな滝や淵を作り上げ、周囲の自然林の森林の美しさとあいまって、美しい渓谷を形成しています。

その渓谷美は関東圏随一とも言われるほどの高評価で、地元住民の手により、遊歩道の保全と整備が行われています。

この渓谷美の美しさと自然の豊かさを後世に残していくために、地域住民やボランティアの手で歩道整備や清掃活動、遊歩道のパトロール、ゴミの持ち帰り指導などを定期的に行っています。

こうした地域住民の地道な活動により、自然環境に対する意識が高まり、平成19年11月には甲武信ヶ岳を源流域とする山梨県山梨市と埼玉県秩父市、長野県川上村の2市1村が集い、「第1回甲武信源流サミットECOフェスタ」を開催し、源流地域の自然保護および環境保全に努めていくことを宣言しています。

甲府盆地の果樹園を潤す恵みの水

このように多くの人の手によりはぐくまれてきた西沢渓谷は、「日本の秘境百選」、「水源の森百選」、「日本の滝百選」などさまざまなランキング企画に選定されています。

これも西沢渓谷が自然をそのままに残し、その渓谷美と親水空間は人々に大きな癒しを与えてくれています。

また、この渓谷を囲む豊かな森を含めた森林セラピー散策コースが整備され、平成19年3月には「森林セラピー基地」として認定されるなど、その自然環境は全国的にも高く評価されています。

一方、西沢渓谷に集まる水は、水量も多く、水質も大変優れており、水道水、かんがい用水、発電用水等として広く利用されています。

特に甲府盆地の主要な果樹生産品目である、桃やぶどうの味にもこの優れた天然水が深く関係しているといわれています。

甲府盆地の桃やぶどうなどの果樹園地帯の約4,180haを潤しているスプリンクラーを利用した一斉放水は、この地方の風物詩ともなっています。

西沢渓谷へのアクセスはJR中央本線の山梨市駅より市営バス西沢渓谷行きに乗車、終点の西沢渓谷入口で下車してすぐです。

クルマの場合は中央自動車道勝沼インター下車、国道140号で40分です。

2014年10月20日|

カテゴリー:関東・甲信越

まつもと城下町湧水群

美しい山々に涵養された清らかな湧水

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まつもと城下町湧水群は、松本市中心部から程近く、国宝にも指定されている松本城を間近にのぞむ場所に、清らかな湧水がいたるところで湧き出しています。

美ヶ原高原や北アルプスの高峰が涵養した地下水が、松本城を擁する城下町のいたるところで湧き出し、古くから飲料水や工業、農業にと広く利用され、市民の生活を支えています。

一般家庭や市が整備したものを含めて、約400ほどの井戸があちらこちらに点在し、それらの井戸からくみ上げた水は、周辺の住民に愛され毎日水を汲みに来る人も多いのです。

また、松本駅からも近く、街の各所に案内板が設置されているため、大勢の観光客が気軽に井戸へ立ち寄り、ほんのりと甘くまろやかな湧水の味わいを楽しんでいます。

井戸から湧き出る湧水はそれぞれ微妙に味わいも異なるため、いくつかの井戸を立ち寄り飲み比べをしている人もいるようです。

松本市民に愛される市民共有の財産

湧水はその他にも酒造りへの利用や水道水源として約1,500の家庭に供給されており、水量も豊富であることから、松本市では災害時に生活用水としても利用できるように10ヵ所の井戸の整備を進めています。

湧水軍内の代表的な井戸で、古くからある井戸のひとつである「源智の井戸」は、松本城主の小笠原氏の家臣である河辺与三衛門源智の所有であった井戸であることからその名がついています。

代々の領主が保全活動を継続していたこともあり、現在でも清らかな湧水が絶えることなく湧き出ています。現在では地元町内会の有志が「源智の井戸を守る会」を運営し、毎朝早朝から清掃活動を行っており、訪れる人たちが気持ちよく利用できるように環境整備を継続しています。

その他の井戸でも周辺住民の自主的な環境整備と保全活動が行われています。

「源智の井戸」は松本市特別史跡にも指定されており、同じ湧水群内にある「槻井泉神社(つきいずみじんじゃ)の湧水」は松本市特別名称に指定され、市民共有の財産としてまた、貴重な文化財として保存および活用がなされています。

アクセスは松本駅東口より松本城方面へ徒歩で15分ほどです。

2014年10月14日|

カテゴリー:関東・甲信越

御岳昇仙峡

市民に愛され親しまれる美しい渓谷美

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荒川の水は古くから市民に親しまれ、多目的に利用されてきました。

甲府市最北部の金峰山国師ヶ岳に源流を持ち、豊かな森と花崗岩を基盤とする岩盤を通って流れる水は、清らかで水量豊富、上下水道の水源としても利用されています。

御岳昇仙峡を含む約8,700haの地域が水道水源保護地域に指定され、年間を通じて水源に親しむさまざまなイベントや、水源涵養林の保全活動が地域住民も交えて行われています。

昭和60年には厚生省(現在の厚生労働省)のおいしい水研究会によって、この水源を利用した上水道を利用している甲府市が「水道水のおいしい都市」に選ばれ、平成7年には「御岳昇仙峡水源の森」が林野庁の「水源の森百選」に選ばれています。

また、昇仙峡観光協会が中心となり、御岳昇仙峡地域の清掃活動や植樹などの環境美化活動を継続して実施しており、毎年2000名以上の地域住民を中心とする一般からの参加があります。

こうした自主的な地域住民の活動が、この地域一帯の環境保全意識をさらに高めることにつながっています。

このほかにも、甲府市環境監視委員による自然環境、不法投棄等の監視活動を実施しており、市民・各種団体、行政がそれぞれの立場で、環境保全活動に取り組んでいます。

180年前から受け継がれる貴重な観光資源

観光面においては、天保5年1834年永田円右衛門が御岳新道を開設したことで、観光地として栄えるようになり、先人たちから継承された地道な保全活動により、その雄大な自然が現在まで受け継がれています。

現在も観光に訪れた方はその魅力を満喫しているようで、昇仙峡の中心部を荒川渓谷沿いに歩くことができる遊歩道は土日祝日を中心に、多くの観光客が訪れます。

地理的にも甲府市中心部からわずか20分程度で到着できることもあり、甲府市民の憩いの場として、小中学校の教育の場としても、大いに親しまれています。

アクセスは路線バスの場合、甲府駅南口バスターミナルから昇仙峡行に乗車、昇仙峡口で下車、約30分です。

車の場合は、中央自動車道、甲府昭和インターチェンジを下り、県道7号線昇仙峡ラインで約30分程度です。

2014年10月11日|

カテゴリー:関東・甲信越

仁宇布の冷水と十六滝

原生林に囲まれた滝と湧き水

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北海道には今回紹介する「仁宇布の冷水と十六滝」のほかに、北海道の屋根とも呼ばれる大雪山系を水源とする、「大雪旭岳源水」と2つの名水があります。

「仁宇布の冷水と十六滝」は北海道の北部、中川郡美深町にあります。

美深町の最寄り駅は宗谷本線美深駅ですが、札幌から特急で2時間40分、旭川から1時間15分です。

仁宇布とはアイヌ語で「森林、木のある川」という意味ですが、この地域は豊かな森林と水に恵まれており、現在も原生林に近い状態で保存されています。

厳しい自然環境により樹木も様々な変化を見せる「松山湿原」や、水面に映る紅葉が美しい「天竜沼」など、美しい森林と水に関係する景観が広がっています。

飲料水としても高評価の湧水

2006年に発見された仁宇布の冷水は、飲料水としても好評で、水温は四季を通じで6℃程度を維持しており、真夏でもキリッと冷えたミネラル豊富でまろやかな湧水は訪れる人を癒してくれます。

そのまま飲んで冷たくまろやかなおいしさを味わうのはもちろんですが、お茶やコーヒーを入れてもまろやかなおいしさが味わえますし、美深町ではそば店でも使用され、水のおいしさを改めて実感できるようです。

当地に伝わる昔話には、山仕事の若者がこの冷水を飲むと疲労が回復して仕事も能率が上がったという話もあるようです。

「仁宇布の冷水と十六滝」からさらに進むと、白い水煙をあげる雨霧の滝があります。

夏でもひんやりと涼しく、マイナスイオンが周囲に漂い、すがすがしい気分になるでしょう。

付近の「仁宇布みらいの森」では地域住民が豊かな森林資源の保全活動に積極的に取り組んでおり、毎年4月に行われるアイヌの自然に感謝する祭りである「カムイノミ」で幕を開ける「白樺樹液春祭り」が開催されます。

白樺が大地から吸い上げた水分から成る樹液を味わうことができる大変珍しいお祭りで、地域共有の財産である豊富な森林と水源の保全意識を高めています。

このほかにも地元小中学生が森に親しむことを目的とするイベントが行われています。

また、日本一の赤字ローカル線としても有名だった旧国鉄美幸線の跡地を利用した「トロッコ王国」では、さわやかな風を受けながら緑の中を颯爽と駆け抜けることができて、人気を集めています。

2014年8月22日|

カテゴリー:北海道

鹿児島市甲突池

鹿児島市北部の甲突池は市街地を流れて鹿児島湾に注ぐ甲突川の源流です。

周囲約50mの池の周りには岩が連なり、その岩の間から絶え間なく湧き出す穣の水」は周りに広がる約12.4ヘクタールの石積みの「八重の棚田」を潤し、甲突き川中流の河頭で一日に焼く7万トンの飲料水や生活用水が取水され市民生活に大きく役立っています。

甲突池は明治初頭に土地の所有者である竹之内隆介氏が周囲の荒地を開墾した際に清らかな湧き水を発見し、その後地域住民が保全活動を継続して現在に至っています。

現在は地元の八重自治会および鹿児島市農林事務所、九州営林署がお互いのシナジー効果を発揮しながら効果的な保全活動を実施しています。

その内容は付近の清掃活動、親水性アップのための取り組み、水質保全のための観光客への啓蒙活動など多岐にわたっています。

平成元年からは八万地区の自治会も不定期ではありますが加わって保全活動をサポートしていますが、8月第3週の週末に行われる「甲突池まつり」で豊かな水と自然の恵みに感謝する神事と奉納があります。

また、甲突池周辺の保全活動として八重地区棚田保全委員会が組織化されており、地元小中学校をはじめ全国の幼稚園小学校の農業体験イベントも開催されており、子供たちにとって水と人々の暮らしを学ぶ貴重な機械となっています。

ほかには甲突池の清らかな水を利用したそば打ち体験やうどんづくりなども大変な好評で年々参加者は増加傾向にあります。

甲突川源流ウォーキングや八重山ハイキングなども開催され、この地域の豊かな自然と美しい水辺は人々に癒しと安らぎを与えています。

今後も自然体験と農村交流を絡めたさまざまな教育の機会と場所の提供が期待されています。

また林業も盛んで甲突川上流ではクヌギ、ヒノキ、かえでなどの植林も盛んで伝統産業への育成策も継続されています。

このように、地域住民が主体となって山林と水源、水田が有機的な結びつきで水源の保全と涵養がなされており、甲突川の豊かな流れを生み出し、この地域の自然豊かな農村景観と農業体験を通じた教育交流の場となっていることは注目に値する部分です。

2014年6月25日|

カテゴリー:九州・沖縄

栂峰渓流水

水質・推量・景観の三拍子がそろった福島県喜多方市の栂峰渓流水は、喜多方市の上水道や農業用水、工業用水の主要な水源であり、日本三台ラーメンとして全国的にも有名な喜多方ラーメンや地酒つくりにも欠かせない水資源です。

夏には大小数十の滝の清らかな水しぶきが楽しめる沢登りの講習会も開かれます。

磐梯朝日国立公園を形成する飯豊連峰に連なる栂峰は福島県自然環境保全地域に指定されており、周辺は水源涵養保安林、福島緑の百景、会津山地緑の回廊にそれぞれ指定され、赤穂山タイに分布する希少性の高いオオシラビソ天然林や自然の水がめといわれる保水性の高い広大にブナの原生林も広がっています。

日中ダムからの放流水は水力発電をはじめとして農業用水として合図北西部の田園と畑、果樹園などをうるおし、おいしいお米、おいしい酒つくり、そしておいしい喜多方ラーメンと会津地方の名産を生み出す源となっています。

また、上水道の水源として喜多方市民4万人に良質な水を提供しており、また、500ミリリットル入りのペットボトルで喜多方の水として販売もされています。

福島県では「福島県自然環境保全地域」の保全を目的として自然保護指導員を任命し、当該地域の適正利用や環境美化にかかる指導と啓発、安全管理の業務に努めています。

また会津森林管理所では、国有林保護の目的で専任の監視員を配置して山火事や盗伐等の被害防止に努めています。

栂峰系流水へのアクセスは国道121号線の大峠トンネル入り口付近に駐車スペースがあり、そこから徒歩3分ほどです。

車でいける好アクセスの上に、さわやかで冷たい水に直接触れることもできるのは魅力の一つといえましょう。

水質は汚染の指標となる硝酸態窒素および亜硝酸態窒素が0.13mgで、BOD(生物化学的酸素要求量)0.5mg未満と水質汚染のほとんどない水といえ、特徴はph7.1程度の中性、硬度12ミリグラムの軟水で
すから、どなたにも好まれる柔らかな口当たりのお水といえます。

2014年6月 2日|

カテゴリー:東北

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